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  • 2015.10.31 Saturday
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トリックオアトリート

今日がハロウィン当日なんてしんじな…

「トリックオアトリート!」
「うわぁーーーっ!!」


その人は勢いあまって池に落ちた。



「牡丹殿、流石に驚きましたよー」
「すまんネ。でも、このリアクションが欲しかったんだヨ!むしろ、ありがとウ!!」
「喜んでいいのでしょうか…」

流石に自分が驚かせて、池に落としてしまったので、牡丹は水仙を池から引き上げると、近くにある彼の家に向かった。

彼が服を替えるというので、自分もどろどろになりつつあったコスプレ衣装から着替えることにした。

「とりあえず、ここで待ってて下さッ…ちょっ、牡丹殿?!なんで脱いでるんですか!」
「?、服を着替えようと思ってネ。直ぐに終わるし、水仙も着替えに行くんだロ?」
「着替えますけど、一応、私も男でして…その…」
「別に全部は脱がないから安心しロ?」
「はぁ…」

水仙は諦めたように溜め息をつくと、部屋を出て行った。牡丹も仙人掌から貰った袋をあさって、中から普段着に似たチャイナドレスを引っ張り出す。

「やたらヒラヒラしてるがまぁ悪くはないネ!」
「牡丹殿ー、お湯は浴びられますかー?」

水仙が扉越しに訪ねる。

「顔だけ洗いたいネ!ありがト!」 
「では、どうぞ使って下さい。」

水仙に案内されて、風呂に行くと丁寧にもバスタオルまで用意されていた。せっかくなので、お風呂も借りることにした。

風呂から上がり、水仙のいる居間に行くと水仙は牡丹を見るなり顔を真っ赤にして目を伏せた。 

「牡丹殿、その服は…」
「今流行りの胸元に穴が開いてるタートルネックを参考にしたらしいゾ!」
「その、目のやり場に困ります…」

仕方ないので胸に包帯を巻き直した。

「これでどうかナ?そもそもこれはロングのドレスだからあんまりエロくないネ。」
「エロいエロくないは関係ないですよ。」
「そんなんじゃ好きな女の子にアタックすらできないヨ!」

ずいっとテーブル越しに水仙に迫ると恥ずかしそうに視線を泳がせた。

「別に、そんなにすぐアタックする予定はないので大丈夫です…それに、好きというか、気になる程度でして…」
「ハッキリしないナ!もっと自信をもってもいいと思うゾ?」
「牡丹殿…」

そう言って牡丹は荷物をあさると、ヘビイチゴに貰った飴を取り出した。

「水仙の意中の人から貰った飴だヨ。ウチはもう食べたから、あげるネ。」
「これは一体…?」
「相手の好みを理解するのも大事だゾ。まぁ、たまたまもってただけかもしれないけどナ!」
「あっ、ありがとうございます!」

水仙は頭を下げると飴を見て、小さく微笑んだ。ついでに仙人掌のお菓子も並べる。

「じゃあもう行くネ。」
「なんか貰ってばかりで申し訳ないです。」
「お風呂貸して貰ったし、これでチャラネ!」
「牡丹殿も良い出会いがありますようお祈りしています。」

家の扉を開けると、温かい日差しが迎えてくれた。
一つ伸びをして、牡丹は次に向かうのだった。

(リア充爆発しロ!!)

その頬に微かに涙が見えた気がした。




岬ひなさんから水仙くんをお借りしました。
水仙くんはふわふわして可愛いですね。

トリックオアトリート

だいぶ間があいたうえに、今日がハロウィン当日だなんてそんな…
まだまだネタはあるのに!

「トリックオアトリート!」

趣ある料亭の扉を開けると、中は牡丹の予想以上に賑やかだった。

「あー!牡丹のねーちゃん、なにその格好!!」
「こらこら、たいよう人を指すのはいけないねぇ」

真っ先にこちらを指差すひまわりとそれを嗜める朝顔。
店の奥では青い髪がぴょこぴょこと忙しそうに踊っている。その姿を瓢箪がカウンターに腰掛け見つめていた。

「なんダ?なにかあるのカ?」
「フクが今度出す茶菓子の試作をしとるんじゃ」
「立ち話もなんだから、まあ、座りなさいな」
「僕、ねーちゃんの分のお茶いれてくるよ!」

朝顔に進められ、瓢箪の隣に腰掛ける。

「たいようも言っておったが、その姿はなんじゃ?」

首をかしげる瓢箪に、牡丹は得意げに答える。

「ハロウィンだからお菓子をせびりにきたヨ!」
「そっ…それなら、ちょうどよかったです…」

可愛らしい声に振り向くと、オオイヌノフグリが人数分の小皿を盆に乗せて現れた。湯飲みを持ったひまわりがそれに続く。

「急にきて申し訳ないネ」
「い、いえ…少し作りすぎてしまったので…助かります。お口に会うといいのですが…」

コトリと目の前に小皿が置かれた。

「今回は芋羊羹かい?」

ふわりと香る甘い香り。

「な、なるべくお芋の甘さが引き立つように、工夫して見ました…」

皆の反応が気になるのか、盆で口元は隠しながらも、目だけはじっとこちらを見つめている。

「ふむ、なかなかいい味じゃ」
「そうだねぇ」
「ふーのお菓子は何でもうまいよ!」
「ウチもそう思うネ」

まずまずの反応にオオイヌノフグリは顔を綻ばせた。

「さてさて、ふくからはお菓子をもらったけど、ほかはまだだナ」
「えー!僕らからも取るの!!」
「なにも無理矢理とるわけじゃないヨ。なかったらイタズラするだけネ」
「やだよ!」

駄々をこねるひまわりだが、容赦はしない。
ちなみに瓢箪と朝顔は諦め顔だ。

「じゃじゃーん、仙人掌からもらった変身セットー!!どうぞ好きなのを選んでくださイ」
「嫌な予感しかしないねぇ」
「まったくじゃな」

嫌がるたいようには半ば無理矢理、衣装を着せる。

「どうしよう、ぜんぜん面白くないネ…」
「酷いや!!」

無理矢理着せた衣装は血まみれウェディングドレスだったがなんともしっくりしてしまった。

「あっしはこれはいけないねぇ…」

続いて着替えに行った朝顔が困ったような声をあげる。

「おぬしはなんなのじゃ?」
「なんだかひらひらが沢山のメイドふ…「予想出来たので大丈夫でス!」

あわてて着替えを止める

「次はわしじゃな」
「瓢箪さんは、こっちを着るネ!」

瓢箪が選んだ袋ではない袋を手渡す。

「これは?」
「うちの仙人掌が、瓢箪さんが某所でセーラー服を着たという情報を入手しましテ、そちらのセーラー服をご用意してみましタ」
「なにそれ!見たい!」

「わしは、着ないぞ!!!!!」

いきおいよく袋を叩きつける。
そんな姿を見て牡丹は大爆笑した。

「瓢箪さんがそんなに必死になるの初めて見たネ!じゃ、またくるヨ!」

そう言うが早いか、店から出て行った。

「…嵐のようでしたね…」
「立てば〜からは想像もできないねぇ」
「次に会ったら説教じゃな」
「ねぇねぇ!セーラー服着ないの?僕見たい!」
「わ、私も少し見てみたいです…」
「なっ!?」

牡丹が出て行った後も店からは楽しそうな声が響いていた。


霧雨さん宅からオオイヌノフグリちゃん、ひまわりくん、朝顔さん。
独楽さん宅から瓢箪くんをお借りしました。

収拾つかなくなくて申し訳ありません…
わいわいガヤガヤで楽しかったです!

トリックオアトリート

早くも詰まってきた←
ネタはあるのに!

「トリックオアトリート!」

続いて牡丹は町が一望できる丘の上に来ていた。
目の前には白衣で緑色の鱗と褐色の肌の少女がいた。

「…」

少女は一心に絵を描いている。まるで世界を切り取るみたいに。
いつも二人の間に特に会話はない。彼女が絵を描き、自分は近くでごろ寝する。話さなくともそれで世界が成立していた。

「ハロウィンはみんなからお菓子を貰える日なんだヨ。そして、これはウチからだヨ!」

仙人掌のお菓子の中で、自分も好きなフロランタンをそっと彼女の荷物の上に置いた。
そしてそのまま、昼寝に入る。

「おやおや、珍しいお客さんですね。」

聞きなれない声に目を開けると、藤が此方を覗きこんでいた。

「あっ、藤さんダ!トリックオアトリート!」
「なんだいキミは、開口一番でそれかい?」

やれやれという様子で藤は牡丹の隣に腰掛けた。

「お菓子はないから、かわりにその傷を治療してあげましょうか。」
「藤さんのは痛いからやだヨ。」

そう言って藤は、竜舌蘭につけられた縄あとに手を伸ばしたが、牡丹はとっさに距離をおく。

「そんな跡をつけっぱなしでフラフラしてるから、キミが痛みを感じられるとは思わなかったですよ。」
「あれ?馬鹿にされてル?」
「感心しているんですよ。」
「ふーン…」

牡丹はまたごろりと寝転ぶ。

「お菓子がないからイタズラとか言わないんですか?」
「朝からバタバタして疲れたネ。」
「まるで子供ですね。」

藤に反論しようかとも思ったが、とにかく眠かった。
そして、そのまま牡丹は眠りに落ちていった。


カサリと音がして、現実へと引き戻された。
相変わらず、ヘビイチゴは隣で絵を描いている。

腹に微かな重さを感じ目を向けると、一枚の絵と…

「あっ、いちごみるく飴…」

可愛らしく包まれた飴玉が数個一緒に置いてあった。

「こっちの傷薬は藤さんかナ?」

傷薬は置いて、飴玉を一つ口にいれる。うん、甘い。

「よし、続きも頑張るネ!ありがとネ!」

ちなみに藤の傷薬を使ってみたら、あまりの痛さに悶えた。声すら出ない。

「〜〜!!……とりあえず、次に行くヨ…」

出鼻を挫かれた感じがしないでもないが、気合いを入れて次のターゲットに向かうのだった。
貰った絵には、気持ち良さげに眠る牡丹の姿が描かれていた。


霧雨さんからヘビイチゴちゃん、arkさんから藤さんをお借りしました。
なんだかほのぼの。何気にヘビイチゴちゃんと牡丹は歳が近いのです。

まだまだ行きます。



落書き

1444363841453.jpg
落書き百合さん。
なかなか歳相応に見えません…

トリックオアトリート

書いてる本人も着地の仕方がわかっていないこの企画←
今回も大暴走です。

「トリックオアトリート!」

次のターゲットは金髪で神経質、潔癖症のあの人だ。
完全に背後を取ったと思ったのに、いつの間にか相手に背後をとられていた。
間一髪、首にロープがかかる前に避ける。

「危ないヨ!」
「ちっ、外したか…」

お互いにジリジリと距離を取りながら睨みあう。

「お菓子を貰いにきただけなのニ!」
「お前のような全身汚れた奴にやる菓子などない!」

これでもかという殺気を向けられているが負けられない。

「仲間内で一番ハロウィンぽい格好しているのに、お菓子を貰えないなんて納得できないネ!」
「僕を、馬鹿にしてんのか!!」
「それに、包帯の血も顔のクリームも全部不可抗力だヨ!ウチのせいじゃないネ。」

生きるか死ぬかのやりとりをしているような空気の中のはずなのに、会話はゆるゆるだ。

「お菓子がないならイタズラだゾ!」
「例えばなんだ!」
「そうだネー…狼!」

牡丹が呼ぶと一匹の狼が現れた。

「狼がお前の体にすりすりするヨ。」
「ふざけるな!こんな汚らわしい毛玉の家畜に触られるなんて!」
「! くーん…」

狼はショックを受けたようで牡丹の後ろに引っ込んで丸くなった。

「あぁ!狼は汚くないネ!毎日ウチとお風呂に入ってるし、お風呂大好きだし。狼はデリケートなんだゾ!そんなこというんじゃないヨ!」
「そんなこと知らん!」

しゅんとしっぽを下げ此方を見る狼。その姿は可愛いと思えないこともない。見てる分にはだが。

「あどぅぇー?牡丹さんと竜くんじゃ、ないですかー。あっ狼さんもいる!」

近くの草むらががさがさと揺れ、呑気な効果音とともに一人の少女が現れた。
少女は狼の頭を撫でるが、狼はジリジリと後退りする。

「にゃにゃ?なんで逃げるのですか?」

トリカブトは気づかなかったが、狼は凄まじい勢いで此方を見つめる竜舌蘭にたじたじだった。

(この獣め!トリ子ちゃんに軽々しく触れるなんて…彼女がいなければお前なんぞ軽く絞めてくれる!)

「まあまあ、そうイライラしないでお菓子をちょうだいヨ。」

牡丹が、軽く肩に触れようとした瞬間に、首に縄がかかった。

「ちょっ、待っタ!…グッ…もう…無理だヨ、あっ、苦しいヨ…もうイク…」
「エロゲみたいな声を出すな!」
「ばれたカ。」

竜舌蘭が思わず縄を緩めた瞬間にするりと抜け出した。

「二人とも楽しそうどぇすねぇー、そうだ!さっき採ってきたあけびでも食べますか?」
「食べるヨ!」

あけびに釣られて、すぐさまトリカブトのもとへ行く。

「竜くんは食べないですか?むにゅむにゅで美味しいですよ?」

しかし、竜舌蘭は動けずにいた。こんな山奥で牡丹と争ったことでそこそこ汚れてしまっている。それだけでも気持ち悪いのに、ましてや、食べ物を食べるなんて…そうこう考えて動けなくなっている竜舌蘭に、牡丹がウェットティッシュを差し出した。

「外はくしゃくしゃだけど、中身は新品だゾ!」
「竜くんのためにアルコールスプレーは常備してるですよ。」
「…トリ子ちゃん、ありがとう…」
「へいへーい、ウチのティッシュも使ってるのに、ウチを無視するなヨ。」
「にゅにゃ!とりあえず、あけびを食べるのです。」

トリカブトが採ってきたあけびはまさに秋の味がした。

「トリ子ちゃんに免じて、勘弁してやるネ!」
「また、狼さんも一緒に遊びに来て下さいねぇ」
「僕は二度とごめんだ!!」

竜舌蘭とトリカブトに見送られ、次のターゲットを探しに行くのだった。



独楽さんから竜舌蘭くん、510さんからトリカブトちゃんをお借りしました。
見事なまでのキャラ崩壊。何故こうなった←
苦情でも石でも受付ます。はい…

でも、ぶっちゃけこれをやりたくてハロウィン企画を始めたと言ってもいいくらいなので、かけて満足です。
お花ちゃんは個性豊かで、ネタがいっぱい出てきてくれるので有りがたいです。







トリックオアトリート

まだまだ行きます。
ここから何故かキャラ崩壊がおき始めます。

「トリックオアトリート!」
「!」

街中を駆ける小さな緑色の影を見つけ声をかけたら、目をまん丸にして驚かれた。

「あなたは、牡丹さん…なの?」

ツインテールの髪を揺らして首をかしげる姿はかなり可愛いい。仙人掌が気に入るのも納得できる気がする。 

「そうだゾ! 仮装していろんな人にお菓子を貰いに行くんだヨ!!」
「そうなの…お菓子を持ってないとどうなるかしら?」

持っていないと言いつつもごそごそとポケットやバック、帽子の中まで探している。

「持っていないとイタズラされちゃうんだヨ!」
「イタズラは嫌なの。」

しゅんと落ち込む姿にも癒されるとは。小動物を飼う人はこんな気持ちがわかる気がする。

「でも持ってないからイタズラを受けるしかないの…」

覚悟を決めたように此方を見る。でもやっぱり怖いのか手にしたぬいぐるみをぎゅっと抱いている。

「それじゃあお言葉に甘えて…うっぷ!」

スパーンという音とともに見事顔面ど真ん中にパイが直撃した。

「幼い子をいじめるのは感心しないな。」
「仙人掌さん!」

追加のパイを片手に颯爽と現れた仙人掌をみて、余り感情を出さない彼女の声が明るくなったような気がした。

「コンニャクちゃん、約束の時間なのに、珍しく遅れるから心配して見に来てよかった。怪我はないかい?」
「私は大丈夫なの。でも牡丹さんが…」

コンニャクの帽子の位置を直してあげながら、仙人掌は牡丹を一別する。

「君に怪我がなければ問題ないさ。」
「大有りだヨ。バカ野郎!あっ。でもこれ美味しいヨ。」
「ハロウィン仕様でカボチャクリームにしてみました。」
「上手くて腹立つナ。」

そんなやりとりをしているとじっとコンニャクが此方を覗きこんだ。

「そのパイ、美味しいの?」
「気になるのかい?お店にも同じものを用意しているよ。それに君の好きなミルクティーも用意してある。」

さりげなく仙人掌がコンニャクと牡丹を引き離す。

「コンニャクの分の菓子はそのパイでいいだろう。足りなければ追加するぞ。顔面に。」
「顔は嫌だヨ!」
「ではもういいだろう。じゃあコンニャクちゃん、こんな狼女は置いて、お店に行こうか?」

仙人掌がコンニャクの手を引き、エスコートの形をとる。

「牡丹さんは狼女なの?私は食べられちゃうかしら…」
「いやいや、君は俺が守ろう。」
「オイオイ!狼は寧ろそっちダロ!」

去り行く二人に声をかけると、仙人掌だけ引き返してきた。

「何を言っている、男はみんな狼だろう。」

余りにも堂々とした発言にぽかんとしていると、仙人掌は再びコンニャクの手を引き自分の店へ向かいだした。

「コンニャクちゃん!逃げて!超逃げテ!!」

去り行く背中にそう声をかけるしか出来なかった。



510さん宅からコンニャクちゃんをお借りしました。いや、いろいろとスミマセン…苦情は受付ます…
仙人掌の口説き方が、誘○犯ですね。
コンニャクちゃんがかわいくてついつい…

逃げて、超逃げて。
それにしてもなぜか牡丹は悲惨な目をたどるのです。

トリックオアトリート

回を重ねるごとに長くなってる気がする…
もっときれいにまとめたいものです。

「トリックオアトリート!」

続いてやって来たのはこじんまりとした日本家屋。
優しい笑みを浮かべた老婆が迎えてくれた。

「あらあら、牡丹。おひさしぶりねぇ。」
「おばーちゃん、おひさしぶりネ。」

身内のように可愛がってくれている人との再開に自然と牡丹の頬も緩む。

「丁度、芍薬とお茶にしましょうと言っていたところなんですよ。」
「おじーちゃんもいるのカ!」
「ええ、今日のお菓子は栗大福ですよ。」
「わーい!」

当初の目的も忘れ、百合の後に続いて居間に向かった。

「芍薬、牡丹が遊びに来ましたよ。」
「おじーちゃん、久しぶりだヨ!」
「おう、おめーと犬っころがワシの盆栽を半壊させて以来じゃねーか、ちったあ反省したか?」

すっかり忘れていたが、芍薬のコレクションを破壊し、大目玉を喰らって以来、芍薬に会うのが気まずくなり彼岸花の家に半居候しているのだ。

「うっ…おじーちゃん、ウチはいっぱい反省してるヨ、ごめんなさいネ。まだ怒っているカ?」
「あら、そんなことないですよ。牡丹が出ていってから芍薬ったらすごくしょげちゃって。」
「あぁ?わしゃ、しょげたりしてねぇぞ!」
「ふふ、それじゃあお茶を持って来ますね。」

百合が出ていくと、居間に気まずい空気が流れる…
芍薬は煙管を置いてため息をつくと、しょげている牡丹を手招きした。

「わしゃ、もう怒ってない。ただな、おめーも女なら少しはお転婆を直さなきゃ駄目だろう。」

そう言ってそっと、彼岸花に殴られた頬を撫でた。

「嫁入り前に顔に傷をこさえる馬鹿がどこにいるってんだ。」

ぽんぽんと撫でられただけなのに痛みが引いたような気がした。

「おじーちゃん、今なんか痛いの無くなったヨ!」
「そりゃ、よかったな。」
「おじーちゃん、ありがとウ!」

思わず抱きつく牡丹を芍薬が剥がしにかかる。

「こら!引っ付くんじゃない!」
「すっかり仲直りですね。」

百合が戻ってきた時には居間には元気になった牡丹と若干押されぎみの芍薬がいてなんとも賑やかになっていた。

「おばーちゃん!おじーちゃんが撫でてくれたら痛いの無くなったヨ!」
「長く生きてるとね、そういうおまじないがいろいろ使えるようになるんですよ。」

そう言って、百合はそっと大福を頬張る牡丹を撫でた。
ゆっくり和やかな時間が流れる…

「さてと、次に行くかナ。」
「もう、行っちゃうの?もっといればいいのにねぇ。」
「うるせーのがいないと清々するな。」

立ち上がる牡丹に百合がそっと小さな包みを渡した。

「少ないけれど、お小遣いよ。大事に使ってね。」
「おじーちゃん、おばーちゃん、ありがとうネ。次は狼も連れて来るヨ!」
「騒ぐやつは帰って来なくていいぞ!」
「あはは! またネ!」

そう言って駆け出す牡丹を、二人はその姿が見えなくなるまで見送っていた。




カサモチさんから芍薬さんをお借りしました。
予想外のほのぼのパート(笑)
次から他家の方々を巻き込む予定…

安心して下さい。ギャグですよ!

リベンジ。

1444023233404.jpg
仙人掌です。
多分、2、3日徹夜したらこうなりそう。

まち針は気分でいろんなとこにつけてるんで参考になりません←

no title

こんばんは。うさ饅頭です。
今回、改めてきちんと更新しようと思い始めたハロウィン企画ですが、書くに当り皆様サイトを拝見させて頂いています。

ほぼ放置だったにもかかわらず、イラストや漫画、文章などに当家の花達を使って下さり。本当にありがとうございます。

個別にお返事できず、申し訳ありません。

恩返しの意味も込めて、少しずつ更新して行ければと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

うさ饅頭。

トリックオアトリート

まだまだ続きます。
というか、いまだに追記の使い方を思い出せていません←

満を持してあの方の登場です(笑)

「トリックオアトリート!」
「おお、牡丹じゃあないか。」

次のターゲットを探していると無駄に背の高いムキムキを見つけ、すかさず菓子をせびることにした。

(流石にピチピチのスラックスにサスペンダーのこいつは、お菓子を持っているわけないネ、私直々のイタズラの第一被害者にしてやろウ!)

「もう、ハロウィンじゃったな!ちと待っちゅうき。」
「え?」
「ほれ。ちーとつぶれちょるが、味は保障するぜよ。」

どこかの映画で聞いたような台詞とともにどこからともなく、薄いクッキーのようなものが手渡された。

「なんだこれ!クッキーカ?というかどこから出しタ!!」
「スコーンぜよ。もちろんポケットじゃ、お嬢が腹を空かさんよう、欠かさず持っとるき。」
「おめーのポケットは四次元カ!」

予想外の展開過ぎて、頭が追いつかない。
ぺったんこのスコーンを受けとることしか出来なかった。

「とりあえず、食うてみ?」

アロエに促されて、恐る恐る一口食べてみることにした。

「…うま!なんだこれ!美味しいヨ!」
「そうじゃろ。わしが腕によりをかけてつくっちょるからな!」
「兄弟揃って家事スキル高いナ。」

あまりの美味しさにあっという間に完食すると、牡丹の前にウェットティッシュが差し出された。

「安心せい、新品のウェットティッシュじゃき、女の子が口に菓子つけて歩いちょるのは感心せんぜよ。」

口についたカスと血を綺麗に脱ぐって、お返しに仙人掌から貰ったお菓子を渡した。

「お返しだヨ、イタズラはされたくないからネ。」
「こりゃ、ありがとうな。作ったのは仙人掌あたりじゃろ?」
「当りだけど、そんなこと言うとあげないゾ!」

ふくれる牡丹に、アロエは笑いながら新しいウェットティッシュを差し出した。

「すまんすまん、これをやるから機嫌を直すぜよ。」
「またウェットティッシュカ?」
「どうも、おまんは口を汚すき、持っといた方がいいぜよ。」
「子供扱いするナ!!」

ははは、と笑うアロエに菓子を投げつけ、ちゃっかりウェットティッシュは貰ってから、牡丹は次のターゲットのもとに向かうのだった。

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