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トリックオアトリート

回を重ねるごとに長くなってる気がする…
もっときれいにまとめたいものです。

「トリックオアトリート!」

続いてやって来たのはこじんまりとした日本家屋。
優しい笑みを浮かべた老婆が迎えてくれた。

「あらあら、牡丹。おひさしぶりねぇ。」
「おばーちゃん、おひさしぶりネ。」

身内のように可愛がってくれている人との再開に自然と牡丹の頬も緩む。

「丁度、芍薬とお茶にしましょうと言っていたところなんですよ。」
「おじーちゃんもいるのカ!」
「ええ、今日のお菓子は栗大福ですよ。」
「わーい!」

当初の目的も忘れ、百合の後に続いて居間に向かった。

「芍薬、牡丹が遊びに来ましたよ。」
「おじーちゃん、久しぶりだヨ!」
「おう、おめーと犬っころがワシの盆栽を半壊させて以来じゃねーか、ちったあ反省したか?」

すっかり忘れていたが、芍薬のコレクションを破壊し、大目玉を喰らって以来、芍薬に会うのが気まずくなり彼岸花の家に半居候しているのだ。

「うっ…おじーちゃん、ウチはいっぱい反省してるヨ、ごめんなさいネ。まだ怒っているカ?」
「あら、そんなことないですよ。牡丹が出ていってから芍薬ったらすごくしょげちゃって。」
「あぁ?わしゃ、しょげたりしてねぇぞ!」
「ふふ、それじゃあお茶を持って来ますね。」

百合が出ていくと、居間に気まずい空気が流れる…
芍薬は煙管を置いてため息をつくと、しょげている牡丹を手招きした。

「わしゃ、もう怒ってない。ただな、おめーも女なら少しはお転婆を直さなきゃ駄目だろう。」

そう言ってそっと、彼岸花に殴られた頬を撫でた。

「嫁入り前に顔に傷をこさえる馬鹿がどこにいるってんだ。」

ぽんぽんと撫でられただけなのに痛みが引いたような気がした。

「おじーちゃん、今なんか痛いの無くなったヨ!」
「そりゃ、よかったな。」
「おじーちゃん、ありがとウ!」

思わず抱きつく牡丹を芍薬が剥がしにかかる。

「こら!引っ付くんじゃない!」
「すっかり仲直りですね。」

百合が戻ってきた時には居間には元気になった牡丹と若干押されぎみの芍薬がいてなんとも賑やかになっていた。

「おばーちゃん!おじーちゃんが撫でてくれたら痛いの無くなったヨ!」
「長く生きてるとね、そういうおまじないがいろいろ使えるようになるんですよ。」

そう言って、百合はそっと大福を頬張る牡丹を撫でた。
ゆっくり和やかな時間が流れる…

「さてと、次に行くかナ。」
「もう、行っちゃうの?もっといればいいのにねぇ。」
「うるせーのがいないと清々するな。」

立ち上がる牡丹に百合がそっと小さな包みを渡した。

「少ないけれど、お小遣いよ。大事に使ってね。」
「おじーちゃん、おばーちゃん、ありがとうネ。次は狼も連れて来るヨ!」
「騒ぐやつは帰って来なくていいぞ!」
「あはは! またネ!」

そう言って駆け出す牡丹を、二人はその姿が見えなくなるまで見送っていた。




カサモチさんから芍薬さんをお借りしました。
予想外のほのぼのパート(笑)
次から他家の方々を巻き込む予定…

安心して下さい。ギャグですよ!

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